現実はそんなにうまくいかない

声劇メンバー内のノリで作成した掛け合い。
当初の予定とキャラの性格が大分変わってしまった残骸。


配役
樹月(♂):鈍感主人公の予定だったけどただの巻き込まれてる系主人公かもしれない。
観月(♀):隠れブラコン?主人公妹で久実と同級生で優奈とも幼馴染。樹月の1つ下。
優奈(♀):マイペース幼馴染だが周りに気を回せるので以外としっかりしていたりする。
久実(♀):元気っ子だけど時折ヤンデレっぽい言動がちらほらする樹月大好きっ子。
こなつ(♀):優等生マドンナのため近寄りがたく思われてて友達らしい友達がいなかった。
武内(♂):樹月の友人、樹月の立場を羨ましく思っているが上辺だけしか見ていないので苦労は知らない。



観月「おにぃー、待ってよ!」
樹月「お前、高校生なんだから学校くらい一人で行けるだろ」
観月「別に一人で行けるし!じゃなくて、お弁当忘れてたから届けたの!もう、感謝してよね!」
樹月「あー、サンキュ」
観月「おにぃのせいでちょっと早く家出ることになっちゃったじゃん!格好変じゃないかなぁ…?」
樹月「大丈夫じゃね?」
観月「適当すぎ!もうちょっとちゃんと見てよ!」
樹月「あーはいはい、可愛い可愛い」(投げやり)
観月「おにぃ〜〜〜っ!」(怒る、でもちょっとうれしい)
優奈「おはよう、2人とも」
樹月「おー、はよ」
観月「優奈ちゃんおはよ!」
優奈「朝から仲良しだね」
観月「違うんだよ!おにぃがお弁当忘れたから、届けてあげただけだし」
優奈「みぃちゃんは可愛いなぁ」
樹月「じゃあ俺先行くから」
観月「え」
優奈「なんで?一緒に行こうよ」
樹月「高校生にもなって妹と一緒に登校なんてヤだよ」
観月「なんでよ」
樹月「周りからシスコンとか思われるじゃん」
優奈「そんなことないと思うけどなぁ。別にいいじゃない」
樹月「俺はよくない。それにお前とも一緒に登校して噂になったらヤダし」
久実「樹月先輩!おはようございます!!」
樹月「あ、おはよ」
観月「久実、いつの間に!ていうか普通同級生の私に挨拶するべきじゃないの…?」
優奈「久実ちゃんはいつ会っても元気だね〜」
久実「優奈先輩おはようございます!観月もおはよ!」
観月「『も』って…ついで扱い…」
こなつ「朝から賑やかね」
優奈「こなつちゃん!おはよー」
久実・観月「「おはようございまーす」」
樹月「おはよ」
こなつ「何の話してたの?盛り上がってたみたいだけど」
樹月「特に話題があった訳じゃないけど」
こなつ「せっかくだから、私も一緒に登校していいかな?」
優奈「うん、一緒に行こうー!」
こなつ「ありがとう」
樹月「いや、だから俺は一人で行くから」
観月「なんでそんなこと言うのー!お弁当渡してあげたんだから、これくらい我慢してくれたっていいじゃん」
樹月「それはそれで、これはこれなんで。じゃあ…」
久実「えっ先輩先に行くんですか?私も一緒に行きたいです!!」
樹月「え?いや、女の子は女の子と登校した方がいいんじゃないかなぁ」
久実「でも私は先輩と登校したいんです!ダメですか?」
樹月「だめっていうか…」
久実「折角先輩と一緒にいれる貴重な時間ですから、無駄にしたくないんです」
樹月「え、えーと…」
こなつ「とりあえず、今日は一緒に行かない?時間なくなっちゃうよ?」
優奈「そうそう、一日くらいじゃ噂とかにならないって」
観月「明日は一人で行けばいいじゃん、ね!」
樹月「…はぁ。それ、昨日も一昨日も言ってたんだけど」


樹月「あー、つっかれた…」
武内「なぁに朝から溜め息ついてんだよ!」
樹月「あぁ、武内か…おはよ」
武内「おはよう。さっき見たぜ?お前が女の子に囲まれて歩いてるところ」
樹月「あぁもう、だから嫌だって言ったのに…」
武内「何贅沢言ってんだよ!羨ましいっての!」
樹月「なら、役割交代してくれ…」
武内「できるもんならしたいよ!一人くらい分けてほしいっつの!」
こなつ「樹月くん!」
武内「わっ、こなつさんだ」
こなつ「あ、武内くん。おはよう」
武内「お、おはよう!」(緊張しつつ)
こなつ「どうしたの?」
武内「い、いえ、ナンデモ!」
こなつ「そう?ふふ、武内くんも朝から楽しそうね」
樹月「俺になんか用だった?」
武内「ちょ、せっかく俺がこなつさんと喋ってたのにお前…!」(小声)
こなつ「あ、そうそう。今朝はありがとう。とても楽しかったの」
樹月「どーいたしまして。って、俺は何もしてないけど。喋ってたのあいつらだし」
こなつ「そうなんだけど、でもみんなが集まってるのは樹月くんが居るからだし…」
樹月「たまたまだよ、成り行き」
こなつ「けど、いつもあんな感じで登校しているんでしょう?」
樹月「なんでそれを…」
こなつ「優奈ちゃんが言っていたの」
樹月「あいつ…」
こなつ「それで、お願いがあるのだけど…」
樹月「……なに?」
こなつ「私もこれから一緒に行ってもいいかな?」
樹月「え」
こなつ「観月ちゃんや久実ちゃんともせっかく仲良くなれたし、またお喋りしたいなぁ、って」
樹月「それなら、あいつらと一緒に行けばいいんじゃない?俺は関係ないっていうか…一人で行きたいっていうか…」(後半声が小さくなる)
こなつ「もちろん樹月くんとのお喋りも楽しかったの。私、今までずっと一人で登校してたから…」(しんみり)
樹月「あー……んー……」
こなつ「だめ、かな…」(しょんぼり)
優奈「だめじゃないよ!」
武内「うわ!」
樹月「優奈、」
優奈「だめじゃないよ!」
こなつ「えっ 本当に?」
優奈「うん!こなつちゃんをこんなにしょんぼりさせるなんてもう!」
樹月「って言ってるけど、お前何の話かわかってないだろ?」
優奈「知らないよ!ただこなつちゃんがしゅんとしてるから助けにきた!」
樹月「(溜め息)」
こなつ「あ、あのね。さっきの登校が楽しかったから、これからは私も混ぜてもらえないかなぁってお願いしてたの…」
優奈「なんだ、そんなこと?」
こなつ「うん…。でも、樹月くんが考えこんじゃって…だから、迷惑だったのかなぁって…」(涙声)
優奈「ちょっといっくん!!(こなつに向き直って)そんなことないよ!こなつちゃんからのお誘いに戸惑ってただけだよ!」
こなつ「そう…かなぁ」
優奈「そうそう!こなつちゃんって美人だから驚いたんだって!」
こなつ「そ、そんなことないよ!優奈ちゃんの方が可愛いから私なんかじゃ驚かないよ」
優奈「謙遜しなくてもいいのにぃー。とにかく!いっくんの返事なんて放っておいて大丈夫だよ!」
こなつ「え」
優奈「私と一緒に行こうよ!どうせいっくんたちと途中で会うしね」
こなつ「いいの…?」
優奈「もちろん!」
こなつ「ありがとう!」
優奈「ってことだから、いっくん。よろしくね!」
樹月「よろしくって…だから俺はひとりで、」
優奈「あ、私1限当たるんだった!こなつちゃん教えて〜っ」
こなつ「うん、いいよ」
(優奈・こなつ、立ち去る)
樹月「おい…人の話聞けよ…」
武内「おっまえ!」
樹月「うぉ、なに?!」
武内「毎朝ただでさえ羨ましい状況なのに、こなつさんにまでフラグを立てるなんて…!」
樹月「いや、別に立てた覚えは…」
武内「お前なんかこなつさんファンに冷たい目で見られてしまえ!」
樹月「なんだよファンって」
武内「美人で勉強とスポーツができてみんなに優しいこなつさんは男女問わず人気でファンがたくさんいるんだよ!」
樹月「へー。そんな完璧超人みたいなやつってホントにいるんだ」
武内「お前こなつさんと同じクラスになって何ヶ月経つと思ってんだよ!興味なさすぎだろ!」
樹月「だって別に俺、関係ないし…。ていうか、一般人が学校にファンとか…二次元限定だろ。武内の妄想じゃね?」
武内「二次元限定って、お前が言うか!お前の状況の方が三次元で有り得ないっつーの!」


久実「樹月せんぱーい!」
観月「おにぃー」
樹月「ん?あれ、なんで」
久実「一緒にお昼食べませんか!」
観月「久実が止めても聞かなくてさ」
久実「って言って、観月も乗り気だった、」
観月「うわぁぁぁ!もう、とりあえず、ご飯!ご飯食べよ!」
樹月「え、いや、でも」
武内「あー…俺、今日は向こうで食べるかな」
樹月「いやいやいや!俺は今日武内と食べる約束してたんだ!だからごめんな2人共!」
武内「俺を口実にして逃げようとするなようらやまけしからん」(小声)
樹月「ならお前が代わってくれよ」(小声)
観月「別に、みんなで食べればいいじゃん」
武内「でも俺、お邪魔かなーって」
観月「そんなことないですよ?ね、久実」
久実「はい!私は全然構いませんよ!…私と樹月先輩の邪魔さえしなければ」
武内「え……?」
樹月「ほら許可も得たことだし、今日は4人で食おうぜ」
武内「あ、あぁ…」
樹月「どうした?」
武内「いや…あれ…?俺疲れてんのかな…」
観月「武内さん、お疲れなんですか?」
武内「観月ちゃん…!樹月と違って優しい子だな…」
観月「そんなことないです!というか、いつも兄が失礼なことをしているんでしょうか…?」
武内「それがさぁ、こいつってばいつも俺に冷たくて。そのくせ何かと俺を頼ってきて、」
樹月「おい、適当なこと言うなよ」
久実「そうですよ!樹月先輩が冷たい訳ないじゃないですかー。変なこと言わないでくださいよ」
観月「いや、でもおにぃは結構冷たいよ」
武内「だよな!」
樹月「観月まで…」
観月「他の人にはそんなことないけど、家族とか慣れた人には素がでるのか、素気ないよね」
樹月「えぇー…そんなつもりないけど」
観月「だって私とか優奈ちゃんに対してと、久実やこなつさんに対しては違うでしょ?」
樹月「それは当たり前だろ」
武内「つまり、俺は樹月に心を許されている、と…!」
樹月「気持ち悪い言い方すんな」
武内「冷たい!でも真実を知った俺にとっては痛くも痒くもない!むしろ温かく受け入れられる!」
樹月「お前これ以上気持ち悪くなったら友達辞めるからな」
久実「樹月先輩…」
樹月「何?」
久実「私にも…、私にも冷たくしていいですよ!」
一同「……」
武内「あれ?今なんか幻聴が…」
樹月「妄想のし過ぎじゃね?だから大概にしろとあれほど…」
久実「幻聴じゃないです!優しい樹月先輩は好きだけど、冷たいのが本当の樹月先輩って言うなら、私ちゃんと受け止められます!それくらいのことで樹月先輩のことを想う気持ちは変わりません!」
武内「おぉ…一途だな…」
久実「むしろ、本当の樹月先輩を見せてくれるのは私の前だけでいいんです。他の人の前でなんて出さないでください。私だけに全部見せてください!」
武内「……あれぇ?なぁ、今なんか…」
樹月「気にしたら負けだ。スルー技術を身に付けろ」
武内「…お前も苦労してるんだな…。俺、勘違いしてたかもしれん」
観月「あ、おにぃ。私今日委員会で遅くなるから、お母さんに言っておいて」
樹月「了解」
久実「あれ、今日委員会だっけ」
観月「そうだよ。久実も委員会入ってるんだから、ちゃんと覚えておきなよー」
久実「うぇー、めんどいなぁ」
観月「あ、終わったら待ち合わせして、ドーナツ食べて帰らない?割引券あるんだー」
久実「行く行く!何食べよっかなー!」
武内「…さっきのあれがなかったら、普通の子なのにな…」(小声)
久実「武内先輩、何か言いました?」
武内「何も言ってません!」
樹月「…ばかだ…」


**


(翌朝)
観月「おにぃ、もうそろそろ家出ないと遅刻しちゃうよ?」
樹月「そうだな」
観月「…行かないの?」
樹月「行くよ。お前は?」
観月「もちろん行くよ?」
樹月「……」
観月「……」
樹月「早く行けよ」
観月「おにぃこそ」
樹月「……」
観月「……」
樹月「はぁ。じゃあ俺、先に行く」
観月「あっ、私もそろそろ行こうかな」
樹月「……はぁぁぁ(大きなわざとらいいくらいの溜め息)
観月「なによ」
樹月「べーつーにー?」
久実「あっ樹月先輩!おはようございます!ついでに観月もおはよ!」
樹月「…おはよ。良かったな観月、迎えが来てるから一緒に行けるな」
観月「…おはよう。どう見たっておにぃ待ちじゃん。私なんかついでに挨拶されたけど」
久実「先輩!急がないと遅刻しちゃいますよっ!」
樹月「…そうだな」
久実「まぁこのまま学校サボって2人でどこか行くってのも、私はいいと思いますけど。ていうか、それがいいと思います!」
観月「ナチュラルに私ハブってるよね」
樹月「俺は無欠席狙ってるから遠慮する」
久実「そうですよね!先輩がサボりなんてする訳ないですよね!」
優奈「いっくん遅い!」
樹月「優奈」
優奈「もう少しで先に行っちゃうところだったよ!ね、こなつちゃん」
こなつ「うん、危なかったね」
樹月「いや、別に先に行けばいいだろ」
優奈「観月ちゃん、久実ちゃん、おはよう」
樹月「だからお前は人の話しを聞けって」
観月「優奈ちゃんおはよー!こなつさんもおはようございます!」
久実「先輩方、おはようございます!」
こなつ「おはよう。朝から2人に会うと、元気をもらえる気がするな」
樹月「うるさいだけだろ」
観月「おにぃ、何か言ったー?」
樹月「なーんも言ってない」
こなつ「樹月くんも、おはよう」
樹月「あぁ、おはよ。今日から優奈と行くんだっけ」
こなつ「うん。待ってる間もいろいろお喋りしてたの」
樹月「へー」
優奈「あ、本当に遅刻しそうだ!急ご!」
観月「ホントだ!」
樹月「遅刻はまずい。から、俺は走って先に行くことに、」
優奈「何言ってるの!いっくん待っててこんなことになってるんだから、抜け駆けはだめだよ!」
こなつ「怒られるならみんなで、だね」
久実「樹月先輩と一緒なら、何でもいいかな! 2人きりじゃないのが不満だけど」
樹月「結局今日もお前らと一緒かよ…」
優奈「別にいいじゃない」
観月「そうそう、明日一人で行けばいいでしょ!」
樹月「だからそれ、昨日も一昨日も聞いたっての」

ギャルゲ主人公を目指した結果、撃沈。
2013/8/16

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